北海道にある2つ星ミシュラン鮨を食べに40万円の腕時計を売却した話

こんにちは

恋愛講師ゴンゲです。

ここではもう少しだけ私の自己紹介話をさせていただきます。

▼40万の腕時計を『ノリ』で売却

 

とある日のナンパ講習での出来事。

僕のナンパの師匠であるC氏

「今日の夜池袋に集合しましょう」

と言われて約束の時間に指定のお店に行くと、そこには既にC氏の姿が・・・

 

通常の講習会の流れからひとしきりの近況を伝えるとC氏からおもむろに

「ところでゴンゲさん、今からその腕時計売ってきてください」

と、突然言われ一瞬意味が分からなくなるゴンゲ。

 

C「お前はそんな安物時計してる男でいいのか?」

ゴ「は、はあ・・・(これ40万したのに汗)」

C「今あるモノを手放さなきゃ、もっと大きな成功は掴めないやろ!それでええんか!」

ゴ「ぐぬぬ・・・」

 

今あるモノを手放さなければもっと大きな成功は掴めない

確かにこの感覚は日頃から自分もブログやYouTubeでよく言っていることです。

モテない人って新しいモノを掴むことよりも今手中にあるモノを大事にしてしまう傾向がありますがその価値観を優先してしまうと、現状から何も変化が起きなくなってしまうんですよね。

 

つまり、執着を捨てられない人はモテない。

 

というわけで、師匠のつるの一声により、私の愛用の腕時計(ブルガリの時計40万円)を手放すこととなりました。

危うく自分自身も『執着』という魔物に囚われるところでした、アブナイアブナイ・・・

 

モテる人の思考ってこういう意味わからん状況に陥った時に

「これがまたオイシイネタになる」

という思考をしているんですよね。

 

あ、またひとつ『すべらない話のネタ』ができたな、みたいな。

そういう風に「負荷→オモシロ話」に転換できる人が結果的に豊かな人生が送れるのだなと思います。

 

ということで、講習会終了後その足で時計屋へ駆け込み中古売却→現金化。

そしてそのお金を抱えたまま次の瞬間、C氏から更に衝撃的な一言が放たれます。

 

C「ゴンゲさん、明日札幌で鮨食ってきて!」

 

▼日本一予約が取れない「鮨一幸」へ

 

無事(?)高級時計を中古売却して手に入れたお金で北海道札幌市にある日本で一番予約が取れない鮨屋と言われている超人気店鮨 一幸(いっこう)に行く事に。

 

このお店は北海道の寿司屋ランキング総合1位、食べログ評価4.4(2021.3月現在)、ミシュラン北海道2017で2ツ星獲得、情熱大陸にも出演したことのある超人気店で予約3カ月待ちは当たり前です。

 

移動中の飛行機では

「時計をノリで売却することになったのは意味わからんけどその足で日本で一番旨い鮨屋に行けたとなれば、中々すべらない話のネタになるなあ」

と思いながらなんとか現地に到着。

札幌駅から徒歩20分ほど離れた所にある、とあるビルの2Fにその店はありました。

カウンターはたった7席。

店は1日につき2回転のみの一斉スタートだそうです。

自分たち以外の客はもうすでに着席済み。(見るからに港区の富裕層オーラ)

そしていよいよディナー開始の時間となりました。

▼一幸のココがすごい

さて、実食してみての感想ですが、

自分が胸を打たれたのは2点。

①食の総合芸術作品

一級品のネタ、一級品のシャリ、握り方、身の捌き方、調理器具、皿、湯飲み、寿司下駄、店舗内装、照明の当て方、店内配色・・・

鮨を食べに来るお客さんの取り巻く空間にあるモノ全てを完璧にデザインしているなと感じました。

 

2代目大将の工藤順也さんの話によると

なんとわざわざネタの仕入れ先の漁に立ち会うため自身も漁船に乗り込んで取れ立ての魚をその目で直に見に行ったり、

あるいは

捌いたネタを保管しておく陶器はわざわざ名のある陶芸家に特注で作らせている程の徹底ぶりだそうです。

 

店内もお客さんと職人の間に仕切りが一切ないため包丁でネタを捌き、鮨を握る一挙手一投足を全て目の前で見ることができます。

 

・一級品のネタとシャリの一体感を舌で楽しむ

・鮨職人の握りの所作を目で楽しむ

・ネタ1つ1つのこだわりに対する大将の語りを耳で楽しむ

・横並びになった見知らぬ客同士と大将とで語らう空間の一体感そのものを楽しむ

 

このお店はお客さんに「鮨の味」を楽しんでほしいのではなく

「鮨を取り巻く空間そのもの」を楽しんでほしいのだなと感じました。

 

これはいわば五感すべてに訴えかけてくる食の総合芸術です。

となるとこれだけの芸術作品を「美味い」という言葉で表現しようとするのはもはや不可能。

「美味い」という言葉の陳腐さというか、その一言ではとても集約しきれない尊さがあるなと感じました。

 

どうしても「美味い」という言葉は味の評価の範疇ですが、今自分が体験している鮨という作品の魅力は味にとどまらない。

ですから、この気持ちをなんと表現しようか考え込んでしまうほどの感動がありました。

②感動のあまり自分の生き方を考えさせられた

 

25歳で先代から店を引き継いだ店主の工藤順也さんは倒産しかかっていた店を立て直すために東京の老舗鮨屋に足繫く通ってはどうやったらこの味が出せるのか研究に研究を重ね、度重なる試行錯誤の結果、ようやく現在のスタイルにたどり着いたそうです。

 

しかし、一度完成したスタイルを疑っては壊し、毎年毎年変化を取り入れては更なる探求を続けているとのこと。

これほど1つの物事を突き詰めている人間が実際に目の前にいる。

そんな現場を目の当たりにし

「それに比べて、自分のやっている今の仕事は本当に日々ベストを尽くせているのだろうか?」

と自問自答せずにはいられませんでした。

 

超一流の作品と職人の思いに触れて、自分はもはや「美味い」と軽々しく口にする事ができなくなっていました。

それどころか、もっと自分の仕事に対して突き詰めていかなければと頭がいっぱいになってしまうほどでした。

 

超一流の作品に出会うと自分の生き方を改めて考えさせられる

 

そんな食の体験を今回の北海道弾丸旅行で得ることができました。

 

というわけで本日は以上です。それでは!

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